岩森 龍夫(いわもり たつお)
米国病院において、医療の質および経営の質の両立を可能にしている「医療シックス・シグマ」の理論と実際、特に、医療シックス・シグマの病院への適用過程の体系化について、Prof.Dr.Clifford E.Brubakerを中心とするPittsburgh大学大学院教授たちと共同で、また、Dr.Ian G.Rawsonペンシルバニア病院協会会長の協力の下、Pennsylvania西部の病院に訪問調査および郵送調査を掛け、定性・定量的に明確化する。また、その研究成果を受けて、日本病院への医療シックス・シグマの種類別・開設主体別・病床規模別・職階別適用パターン化を試みる
小林 奈美(こばやし なみ)
高齢者の在宅サービス利用について制度面、看護者としての実践面から研究をしてきたが、研究のプロセスの中で、高齢者の家族介護者の支援方法やヘルパーと家族の関係性など、病・老いと家族の関係性の循環的影響を考慮したヘルスサービス提供の方法に関する研究や介護負担に関する研究は多いものの、その負担や苦悩を軽減するための家族への介入方法やその評価方法についてほとんど研究されていない。また、効果を証明しにくい新しい領域だけに、研究方法を始めとして十分な指導・助言を受けられる環境が日本にはない。そこで家族システム看護学に関する最先端の研究設備と一流の研究者がそろったカルガリー大学で研究を行いたいと考えた
篠田 知子(しのだ ともこ)
米国における要介護高齢者の終末期医療制度の現状を、メディケアによる給付内容、医療機関への支払方法、医療供給体制、医療の質を保証するための仕組み(特に州政府の関与・役割)等の観点から調査・分析し、日本の終末期医療制度および終末期のケアに対する示唆を得る
石田 也寸志(いしだ やすし)
日本の小児がん医療と欧米最先端病院での小児がん医療におけるチーム医療の違いを実際に見学・経験する。同時に小児がんにおけるQOL研究のこれまでの成果について共同でレビューし、St.Jude病院のスタッフと現在のQOL研究の問題点と方法論について議論する。その上で本邦で施行しているQOLアンケート調査の国際版を作成し、国際共同研究として施行できるように調整する。それらの成果をもとに、本邦の小児がん患児・家族のQOLにおける問題を浮き彫りにして、QOL向上に役立てる
石田 道彦(いしだ みちひこ)
医療サービス分野における独占禁止法の適用可能性について、アメリカ法との比較法研究を行う。アメリカ合衆国セントルイス大学ロースクール医療法センターにおいて、この問題の第一人者とされているThomas Greaney教授の指導をうけながら調査、研究をすすめるとともに、アメリカにおける反トラスト法(独占禁止法)の医療分野への適用状況について関連諸団体での資料収集及び聞き取り調査を実施する
筒井 孝子(つつい たかこ)
在宅療養者の家族ケアの身体的・精神的負担の測定方法および評価尺度の開発研究に関する実態調査を実施するため
小林 広幸(こばやし ひろゆき)
バンダービルト大学医寮センター腫瘍学Mace L.Rothenberg教授のもとで、抗癌剤の第一相試験開発チームに加わり、米国における抗癌剤の第一相試験の現状視察と試験薬を用いたトランスレーショナルリサーチを行い、文化・制度の日米較差を含めて比較考察の上、わが国に適応可能な発展的プログラムを考案する
中村 美和(なかむら みわ)
現在、小児がんの子どもの化学療法に起因する副作用の症状マネジメントや小児がんの子どもの全人的な痛みに対する緩和ケアの開発に関する研究に取り組んでいる。ホスピス・緩和ケアの先進国であるオーストラリアでは、ターミナル期の小児がんの子どもに対して、病院、小児ホスピス、在宅などのあらゆる場で、包括的な緩和ケアが提供されている。今回は、オーストラリアにおける緩和ケアの哲学と実践モデルの実態調査し、および日本における適用可能な、小児がんの子どもの緩和ケアプログラムの開発に示唆を得ることを目的とした
小出 昭太郎(こいで しょうたろう)
医療保障の財政問題に関する原理的考察の1つとして、イギリスの医療保障制度(NHS)を題材としてその形成過程から「他者のための支払いの根拠」を検討する研究
杉浦 伸一(すぎうら しんいち)
医療機関の知的財産を特許申請するためのパイロット研究: 医療材料の改良に関する身近なアイデアを商品化するための支援プログラムを作成するための調査・研究目的
小島 ひで子(こじま ひでこ)
日本における親と死別した子どもに対するビリーブメントプログラム開発への示唆を得る