事 業 案 内

過去のワークショップアーカイブ

第1回ヘルスリサーチワークショップの概要です。

平成17年1月29日(土)・30日(日)、当財団の新規事業「ヘルスリサーチワークショップ」を、ヘルスリサーチ分野、保健・医療分野、及び行政分野の研究者・実務担当者とファシリテーター等約50名の参加を得て、アポロラーニングセンター(ファイザー(株)研修施設:東京都大田区)で開催しました。第1回目の今回の基本テーマは「赤ひげを評価する-その実像と虚像のはざまで-」です。本ワークショップの最大の目的は、多彩な人材が出会い、そして楽しく学ぶという「“出会い”と“学び”」であり、「誰かが教えてくれる研修会ではなく、参加する一人ひとりが楽しみながら“何か”を始めるためのお手伝いをするための集まり」をコンセプトとしています。そのため、ワークショップ中は、肩書きや立場を忘れるために、お互いに「さん」で呼び合うというグランドルールが設定されました。

開催日 平成17年1月29日(土)・30日(日)
会 場 ファイザー株式会社 アポロラーニングセンター(東京都大田区)
主 催 公益財団法人ファイザーヘルスリサーチ振興財団

■プログラム概要 第一日

2005年1月29日(土)

11:00 開場・受付
12:00 集合
12:00~13:00 昼食
13:00〜14:00 オリエンテーション、チームビルディング
歓迎の挨拶、自己紹介
14:00~16:00 講演
16:00〜16:30 コーヒーブレイク
16:30〜18:30 分科会(グループ別)
19:00〜21:00 レセプション

■プログラム概要 第二日

2005年1月30日(日)

9:00~11:00 分科会(グループ別)
11:30〜12:30 昼食
12:30〜14:45 チーム発表/討議/まとめ
14:45〜15:00 財団からのお知らせ、閉会の挨拶
15:00 解散

第1日目

まず参加者、幹事・世話人等の自己紹介。
自分の職種の紹介とともに「無人島に行くとしたら何を持って行きたいか」という一言を付け加えることとされ、和気藹々の滑り出しとなりました。

次に2人の基調講演が行なわれ、

色平 哲郎 さん
(長野県南佐久郡南相木村診療所長)
演題: 風の人 土の人 ~金持ちより心持ち~
岸本 葉子 さん(エッセイスト)
演題: 患者の求めるパートナーシップ

その後、基本テーマに沿って4チームに別れて、各々の個別テーマについての分科会が行なわれました。

・財(たから)チーム(赤ひげの経済的側面)
・育(そだつ)チーム(赤ひげの人材育成)
・導(みちびき)チーム
 (赤ひげにおけるチーム医療とリーダーシップ)
・望(のぞむ)チーム
 (赤ひげにおける受療者のNeedsとWants)

夕食時には、ビュッフェスタイルのレセプションにより、参加者、幹事・世話人等の“出会い”と親交の輪が広がりました。

第2日目

午前中、前日から引き続いての分科会により、各チームでの活発な討論とその取りまとめが行なわれた後、午後から再び全員が一堂に会して、チーム別の発表と全体討議が行なわれました。 全プログラム終了後、理事長の閉会の挨拶が行なわれ、盛会の余韻を残しつつ散会となりました。

今後について

今回のワークショップは、恐らく日本のヘルスリサーチでは初めてとなる試みと思われますが、参加者から非常に高い評価をいただき、大成功だったと自負しています。 財団の事業は従来は研究助成をメインとしていました。農業に例えると、これは収穫物の「刈り取り」の分野でしたが、今回のワークショップ事業の創設は、「開墾と種蒔き」の分野が加わることを意味し、 これによって、ヘルスリサーチ研究の取り掛かりのためのきっかけとなる場の提供と、具体的研究へと進んだ場合のそれに対する助成という、ヘルスリサーチ研究への一連の支援体制が、当財団に整ったことになります。 今回の成功を糧に、当財団はさらにヘルスリサーチの振興に貢献してまいります。

来年2006年も1月の同時期に第2回ヘルスリサーチワークショップを開催予定で今後テーマ等詳細の企画立案が行われる予定です。