財 団 概 要

就任のご挨拶

代表理事 中村 安秀

このたび、公益財団法人ファイザーヘルスリサーチ振興財団の理事長を拝命いたしました。あまりの大役に身の引き締まる思いでおります。突然のご指名をいただいた際に、以下の2つの大きな出来事を想い出し、今度は私がヘルスリサーチに恩返しする番だと思い、お引き受けさせていただきました。

2004年に開原成允先生(当時東京大学教授)に声をかけていただき、第1回ヘルスリサーチ・ワークショップの世話人をさせていただきました。学際的かつ自由闊達な議論の場における「出会いと学び」のなかから、ヘルスリサーチだけにとどまらず多くのことを学ばせていただきました。

2020年の「グローバルヘルス合同大会2020」では、大会長のひとりとして、近藤達也先生にランチョンセミナーの講師をお願いし、私が座長を務めさせていただきました。近藤先生には世界を駆ける大きな構想と夢を語っていただきました。日本の国内外で、近藤先生と一緒にグローバルヘルスの花を咲かせたいと思いました。

2022年に、財団は設立30周年を迎えます。新型コロナウイルス感染症(Covid-19)により、医療と社会を取り巻く世界の環境は一変しました。ヘルスリサーチのあり方も大きく変貌することを余儀なくされています。不確実な時代ほど、きちんと過去を見直し、現在の足元を確かめたうえで、未来を照射する地道な作業が必要です。30年前に斯界の泰山北斗の先達が書かれた設立趣意書を繙き、30年間で財団が培った幅広いネットワークを活かし、温故知新の精神でヘルスリサーチの新たな地平を切り拓いていく必要性を痛感しています。

私は、近藤達也前理事長のご遺志を継いで、これまで財団に関わってこられた多くの諸先輩方の業績と実践に学びつつ、ヘルスリサーチのますますの深化と発展に、微力ながら邁進していく所存です。
今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申しあげます。

公益財団法人ファイザーヘルスリサーチ振興財団
代表理事 中村 安秀